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  • タイトル(英語)
Cadaver of the Real: Animation, Rotoscoping and the Politics of the Body
  • 掲載誌
Animation Journal
  • 掲載誌巻号
12
  • 掲載誌ページ
7-31
  • 掲載誌ウェブページ
https://www.scribd.com/document/229890314/Joanna-Bouldin-Cadaver-of-the-Real-Animation-Rotoscoping-and-the-Politics-of-the-Body-1
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宮本裕子

実写映像を一コマずつトレースしてアニメーションを制作するロトスコープはフライシャー兄弟による発明である。この技術が用いられたベティ・ブープのアニメーションについて検討し、同時代において人種化された身体が「真正性」と結びつけられてきたことを確認しながら、人種化され、エロス化された女性身体をロトスコープ映像との関係から分析している。

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ベティ・ブープやポパイで知られるフライシャー兄弟のアニメーションを理解するのに有用と選者が考える文献を挙げた。フライシャー兄弟の作品は、その都会的で大人向けの作風、人種的ジョークなどの特徴において、ディズニーと差異化される。それのみならず、初期アニメーションの特徴である実写と手描きの共存する性質を、様々な形で継続した映像的な混淆性にも特徴がある。フライシャー兄弟の映像的な性質は、東海岸の移民を中心としたアメリカ文化を基盤とするのみならず、今日における実写とアニメーションの境界の曖昧化にも通じる問題系を潜在させている。

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