Animated Documentary
アニメーション・ドキュメンタリーのジャンルを包括的に研究した貴重な書籍の一つ。
書籍全体にわたってアニメーション・ドキュメンタリーについて取り上げた(現在に至るまでの)最初の本。アニメーションをドキュメンタリーにおける「表象の戦略」として考えることで、実写のドキュメンタリーではなしえないことをアニメーションがなしえているということを示唆している。アニメーション・ドキュメンタリーの様々なタイプを眺め、ドキュメンタリーが私たちに見せうる範囲を、アニメーションは広げ、深めるということを最終的には議論している。



アニメーション・ドキュメンタリーを考えるうえでの基礎的文献。映画や実写ベースのドキュメンタリーが優位とする光学的な記録性を超えた映像の可能性(共感性のメディア)を知ることさえできる、と言っておきたい。